男性サバイバーはヘルプを求めにくい。平均的な男性でもカウンセリングなどにヘルプを求めようとなかなかしません。
サバイバーが持つ「恥」と関係していて相談しにくいのでしょうか。
では、どのように恥がこどもの中に植えつけられるのか。性的虐待が行われる部屋には、被害者と加害者がいる。その時の空気感は恥で蔓延している。
こどもは「何か変な感じ」「いけないこと」を感じているかもしれない。この蔓延している加害者の「恥」をこどもは内在化する。
しかし、この「恥」は加害者のものだと認識していく必要があると思います。
要するに恥の責任を加害者が取らないため、こどもが引き取るしかない。「恥」の烙印を加害者に押されてしまう。でもこの恥はサバイバーであるあなたのものではありません!
もう1つは、性器などのプライベートパーツが感じたり、痛みを伴うのは、顔を殴られるのとは訳が違う。感じてしまったという罪の意識や恥がこの時植え付けられてしまう。
性器は硬くなり、射精すると少年の場合は、「自分のせいだ、感じてしまった」と恥じてしまう。時には自分の性器が勃起するのを初めてみることによって男の子は衝撃を受けるかもしれない。
さらに、性器が大きくなったり、射精したことを「君が求めているからだよ」と加害者は少年に念を押す。性的に感じることはあなたのせいではなく、健康なこどもだっただからです!だれでも性的に触られると感じます。これは自然なこと。物が「重力の法則」によって落ちるのと一緒。
あとは、男なのに被害にあったという恥ではないだろうか。強くなかった自分が悪いと責めるかもしれない。しかし、カナダの国民的ヒーローのプロホッケーの選手でも10代のころ監督から性的虐待を受け続けた。彼のような自信があって、力が強い少年でもNoと言うことはとても難しいのです。
性被害の回復に取り組むことこそがサバイバーの「恥」を拭い去るものだと感じるます。