トラウマと「ふるえる」ことがどう関係しているのか?
トラウマに逢うと まずもがいたり、戦ったり 逃げようとする。 そして、逃れられないとフリーズする。
草食動物はまず暴れます。 チーターに押さえつけられると 死んだかのように固まる。この固まることが「解離」という解釈も出来ます。
フリーズすると脳内から鎮痛剤がでてふわっと感じ、記憶もあいまいに なったりする。 要するにフリーズすると「ふるえる」ことを させてもらえない。
動物は襲われて逃げることが出来ると、そのあとぶるぶる「ふるえて」 その恐怖のエネルギーを 解放する。人間はどうか?「ふるえる」ことを よしとする文化は少ない。
日本など、嫌なことがあっても じっと耐えて我慢することを憶えさせられる。フリーズしやすい文化ではないでしょうか。「だまって座ってなさい」という文化。男の子は痛くても泣いてはダメ。我慢しなさい、と言われます。
保育園などでも支配的にこどもを押さえつけることがあると聞きます。「声を出しなさい!」「座りなさい!」 怖がって「ふるえたい」 こどもですが、ただただフリーズ して我慢するしかない。
その溜まった恐怖感は体に残り、小学校で暴れたり、うつになったり、のちのち病気になったり。色々な症状となって現れます。
さらに、トラウマを受けた時でもそのエネルギーをふるえて解放することはまれです。だからふるえて来た時は、無理をしてとめる必要はありません。
それは、過去にふるえる事が出来なかったから、今ふるえて開放しているのです。自然にでてきたふるえならばとめる必要はありません。
ふるえることを許してくれなかった文化で育った私たちは「ふるえる」ことが 出来るまでにブロックを取り払い、時間がかかるかもしれません。
そして身体感覚を深く感じれるようになるとふるえが起こってくるのではないでしょうか。ある意味ふるえることが出来るようになれば回復も近いのかもしれません。
セラピーでいいワークをするとこの「ふるえ」がでてくることがよくあります。